単一の式が読みづらい程に長くなってしまったら(大抵,80文字を越えるとそうなる),好ましいアプローチは,中間結果値を用意したりパイプライン演算子を使ってその式を分割することです。しかし,この手法が必ずしも常に現実的な解決策となる訳ではありません。
式を2つ以上の行に分割する必要に迫られたら,続く行はスペース2つ分最初の行からインデントするべきです。また,Scalaは各「ラップされる行」に閉じていない括弧か,適切なパラメータが渡されていない中置の2項関数または演算子を要求する事も頭の片隅に留めておいてください。
val result = 1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 +
7 + 8 + 9 + 10 + 11 + 12 + 13 + 14 +
15 + 16 + 17 + 18 + 19 + 20
この演算子が無いと,ラップするつもりの行末にScalaはセミコロンを想定してしまいます。その結果,わかりやすい警告の無いままコンパイルに失敗します。